知床半島の沖合で観光船が沈没した事故を受けて、東北運輸局が宮城県内で行った旅客船の安全点検の結果、違反は見つかりませんでした。

 東北運輸局は、知床半島沖で起きた観光船の沈没事故を受けて、16日までに県内13の事業者、計38隻の旅客船で緊急の安全点検を行いました。

 救命用の浮き輪の反射板が剥がれているといった指摘箇所はあったものの、海上運送法の規定に基づく安全管理規定や、悪天候の時の運航の取り止め基準などに違反は無かったということです。

 また、沈没した観光船は通信設備として申請した携帯電話に電波が届かないエリアがあったことが指摘されていますが、検査対象となった県内の旅客船のうち12隻は、通信エリア内だったことが確認されました。

 残りの小型旅客船26隻は、現在調査中です。