仙台市は、バーチャルリアリティの技術を使って災害の恐ろしさを体験できるプログラムを作成しました。7月から地域や職場の研修などで利用できます。

 このプログラムは、自然災害の予兆や被害の様子をVRの臨場感あふれる360度映像と音声で疑似体験できるもので「地震」や「洪水・土砂災害」など4種類が用意されました。

 鈴木奏斗アナウンサー「堤防を越えて川の水がどんどん押し寄せてきます。みるみる顔の高さまで水が迫ってきて、VRだと分かっていても怖いなと感じます。本当にこの場所にいたら、間違いなく命が危ないなと感じます」

 VR体験プログラムは、仙台市がこれまで防災の啓発手段として活用してきた地震体験車が、老朽化のため3月で廃止となったことに伴い導入しました。

 仙台市では、学校や地域、職場などの防災訓練や研修会で活用してもらいたい考えで、専門スタッフを派遣して体験してもらうことにしています。

 仙台市濱俊伸危機管理局長「没入感がある映像で、自分事として災害をとらえていただき、災害の対策は必要だという備えにつなげていただければと考えております」

 VR体験プログラムの利用は無料で、申し込みは7月1日から仙台市防災安全協会で受け付けています。