関西電力が宮城県川崎町に計画している風力発電についてです。川崎町を訪問した関西電力の幹部に、小山修作町長が白紙撤回を要求したのに対し、幹部は、次の段階に進めるか検討する考えを示しました。

 風力発電計画への理解を改めて求めようと、関西電力の多田隆司常務が川崎町役場を訪問しました。

 小山町長は計画の白紙撤回を求めました。

 小山修作川崎町長「蔵王というものが宮城県民、山形県民の心の支え。(計画を)白紙撤回された方がいいのではないか」

 関西電力多田隆司常務「厳しい言葉もいただいております。説明会の体制も改めます」 風力発電計画を進めるための環境アセスメントは4段階あり、現在は配慮書と呼ばれる第一段階です。

 小山修作川崎町長「このまま進めていかれると、もっともっと大きな反対運動になっていく」

 これに対し、多田常務は次の段階に進むかも含め検討する考えを示しました。

 関西電力多田隆司常務「(次の段階の)方法書に進めるかどうかも含めて、しっかり考えていきたい」

 関西電力の幹部は川崎町に先立ち蔵王町も訪れましたが、そこでも村上英人町長から厳しい言葉を浴びせられました。

 村上英人蔵王町長「景勝地から見たものが壊すようなことは是非、やめてもらいたい。(風車を作りたいなら関西電力の地元である京都の)嵐山にね関電さん、あそこに10基ぐらいやったらどうですか。とんでもないことになっちゃいますよ」

 経産省の省令では、景観を含む環境に一定以上の影響が及ぶ自治体も、事業者は関係自治体として意見を求める努力義務があります。

 村上町長は、関係自治体から蔵王町が外されていたことも批判しました。

 村上英人蔵王町長「なぜ配慮書の中で入れなかったんですか」

 関西電力多田隆司常務「本当に申し訳ございませんでした。私どもの説明が十分ではなかったと」

 村上町長は、関西電力の計画について既に反対の姿勢を示しています。