宮城県石巻市にある震災の伝承施設で、小学生の2人の解説員がデビューしました。2人とも9歳で東日本大震災を体験していませんが、一生懸命学んだ知識で津波の怖さなどを伝えました。
ボランティア解説員安斉みゆさん(9)「津波の速さは水深10メートルのところでは時速36キロメートルで、オリンピックの短距離走並みでとっても早いです」
石巻市南浜の津波伝承館。解説員としてデビューしたのは、仙台市の小学生・安斉みゆさんと田中杏さん。ともに9歳です。
幼稚園から友達の2人。県などが募集しこれまで6人が認定されているボランティア解説員に小学生として初めて認定されました。
家族から体験談を聞いたり、震災の伝承施設などを訪れたりしたことで震災に関心を持ったと言います。
安斉みゆさん「私たちがこれからも東日本大震災のことを話して伝えていきたいです」
訪れた人「もう14年目に入りますよね、どんどんと薄れていく記憶をこういう若い子達がどんどん伝承していったら大変嬉しい」
また2人は、自分たちの得意とする英語でのガイドも準備。外国人にも震災のことを伝えていきたいと話します。
田中杏さん「外国人が、もしも津波が来た際にどこに早く逃げればいいのかわからないときに、早く高いところに逃げたほうがいいよと伝えていきたい」
2人は、今後月に一度のペースで伝承活動を行っていくことにしています。