下水に含まれるウイルス量から仙台市内のコロナ感染者数を予測する東北大学の調査で、今週も高止まりが続く結果が示されました。
東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授のグループは、仙台市内の下水から検出される新型コロナウイルスの濃度や過去の感染状況を分析して、毎週仙台市内の感染者数を予測しています。
先週は1万129人の予測に対して、実際の感染者数は過去最多となる1万2446人でした。
今週は先週の実測値を481人下回る1万1965人と、ほぼ横ばいで推移し高止まりが続くと予測されています。
先週の下水中のウイルス量は、調査を始めた2021年9月以降最も高くなっていて、佐野教授は、しばらく今の感染状況が続くと警戒感を示しました。
東北大学大学院工学研究科佐野大輔教授「(ウイルス量が)非常に高いと思いました。社会活動を維持しながらということが続くと思いますので、(感染者数が)すごく減ることはなく、高いレベルで推移していくのではと予想しているところです」