宮城県石巻市に本部があり、災害時に無償で車を貸し出している日本カーシェアリング協会の活動を支援するため、JAF、日本自動車連盟が7月からクラウドファンディングを行っています。

 全国で災害が多発していて、協会では活動資金の確保が大きな課題になっているということです。

 石巻市の日本カーシェアリング協会は、全国各地から寄付された車を災害で車を失った人に無償で貸し出す活動を行っていて、現在271台の車を保有しています。

 車検や自動車保険のほか、被災地までの運搬費、スタッフの人件費などが必要で、2021年の活動経費は1880万円を超えました。

 2022年も全国で災害が多発していて、資金繰りが大きな課題となっています。

 日本カーシェアリング協会石渡賢大事業部長「多くは(民間財団の)助成金を活用していく中で、助成金だといつ助成されるのかとか、助成金が出るのかっていうのが分からない状況が続くんですね。知恵を搾ってですね、資金を確保しながらやってきているっていうのが現状でございます」

 こうした現状を、被災地で車の撤去作業などを行っているJAF、日本自動車連盟が知り、協会の活動を支援しようと7月からクラウドファンディングを始めました。

 目標金額は300万円で、現在、約9割が集まっています。

 集まった支援金はすべて協会に寄付され、活動費用に充てられます。

 JAF山梨支部推進課立川佑菜さん「いつどこで災害が起こるかは誰にも分からないし、誰にでも被災者になる可能性があるかと思うので、どうか他人事じゃなくて一度クラウドファンディングのプロジェクトページに目を通して災害時の車の必要性をご理解いただけたらうれしいなと思います」

 クラウドファンディングは、9月8日まで行っています。