グループ補助金を巡る口利き事件で逮捕された、宮城県議会議員の仁田和廣容疑者(72)が、2021年10月以降に東京の担当省庁などを繰り返しを訪れていたことがわかりました。
仁田容疑者は、今回逮捕されたカネヨ山野辺水産の社長、山野辺文幹容疑者(61)からグループ補助金を受けられるように県職員に働きかけた見返りに、現金50万円を受け取った疑いが持たれています。
仁田容疑者の政務活動実績報告書によると、2021年2月の福島県沖地震に関わるグループ補助金を巡って、2021年10月から12月に計6回、東京・霞が関の省庁幹部を訪問していたことが分かりました。
2021年11月の記録には、グループ補助金について「問題点協議し解決策探る」「最終確認する」と書かれています。
2022年1月28日付でカネヨ山野辺水産に補助金が交付されないと決まった後の2月にも、2回省庁を訪問していました。
仁田容疑者を良く知る自民党の関係者は、今回の逮捕を受け次のように話していました。
自民党関係者「あれ(口利き)はあの、自分(仁田容疑者)の手数料稼ぎだから。自分で直接、塩釜とか多賀城、石巻の業者から直接頼まれて。あいつに頼むと少々のこと(は)無理がきくみたいなそれこそ業界の中ではあったんでないかな」