20日朝早く宮城県気仙沼市で、国の特別天然記念物ニホンカモシカに70代の男性が襲われけがをしました。

 20日午前6時半ごろ、気仙沼市松崎面瀬の市道で、散歩をしていた70代の男性が道路の近くにニホンカモシカが1頭いるのを見つけました。

 男性が1メートルほどの距離まで近づいて行ったところ、ニホンカモシカに攻撃され角で右足のすねをえぐられるけがをしたということです。

 近所の人は、2週間ほど前から現場周辺でニホンカモシカを目撃していたということです。

 近所の人「20日朝はこの辺だね。ちょっと草が倒れていますね。この辺にいたんです。道路から見てて4メートルから5メートルあったので。座っていました。襲ってくる素振りは無い。全然無いです」

 通報を受け現場に駆け付けた気仙沼市教育委員会によりますと、ニホンカモシカは顔に感染症の影響とみられる皮膚のただれがあり、脚を引きずるようにして歩いていたということです。

 市教育委員会では「ニホンカモシカは天然記念物なので、捕獲はせずに見守りたい」とした上で、近くの小中学校などにニホンカモシカを見かけても近づかないよう呼びかけています。