2023年4月に公設民営化される宮城県白石市の公立刈田総合病院について、病院の運営組合と奈良県に本部を置く医療法人仁誠会が17日、病院の管理運営に関する基本協定を結びました。
公立刈田総合病院は、白石市と蔵王町、七ヶ宿町で作る組合が運営していますが、赤字が続いていて2023年4月に公設民営化し指定管理者の医療法人、仁誠会に経営を移します。
17日、組合を代表して山田裕一白石市長が仁誠会の今村豪理事長と病院の管理運営に関する基本協定を結びました。
協定では24時間対応の診療体制を取り入れ、大河原町にあるみやぎ県南中核病院と連携して仙南地域の医療体制を確立するとしています。
また、現在の診療科を維持したうえで、総合診療科を新設するなど幅広い医療サービスの構築に努めるとしています。
今村理事長は、会見で今後経営状況などの把握を進め公設民営化1年以内での黒字化を目指したいと話しました。
医療法人仁誠会今村豪理事長「初めての公立病院ですけど、そんなに不安はありません。必ず1年以内に黒字化、一番よりどころになれるような病院になっていきたいと思います」
公設民営化に向け、11月28日には3つの市と町の議会でそれぞれ組合解散を諮り、白石市では同じ日に市立病院設置条例案を提出する予定だということです。