2021年1月、東北道で起きた多重事故で過失運転致死傷の罪に問われていたタンクローリーの運転手に、仙台地裁は禁固2年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

 この事故は2021年1月19日、宮城県大崎市の東北道でトラックや乗用車61台が関係する33件の事故が発生し、1人が死亡24人が重軽傷を負っていて、地吹雪で視界が悪くなるホワイトアウトが原因とみられています。

 大崎市のタンクローリー運転手の被告(56)は見通しが悪いにもかかわらず、大型タンクローリーを時速約80キロで運転し前の車に追突して1人を死亡3人に重軽傷を負わせた過失運転致死傷の罪に問われています。

 18日の判決で仙台地裁の中村光一裁判長は「直ちに減速すべきだったのに、漫然と時速約80キロで走行していた。過失の程度は重い」と指摘。

 そのうえで、見通しが悪くなってから事故までの時間が30数秒程しかなかったことや、地吹雪が解消する見込みを見定めることが困難だったことなどを考慮し、禁固2年執行猶予5年の判決を言い渡しました。