宮城県の小正月の行事です。
栗原市一迫地区で冷たい滝に打たれながら無病息災などを祈る、寒中みそぎです。
栗原市の不動水神社にある小僧不動の滝では、毎年1月15日に寒中みそぎが行われていて、42回目を迎えます。
地元の若者が1980年に地域おこしのために始めたこの行事には地元以外の人も参加できるため、地元栗原市を始め神奈川県や仙台市などから、14歳から73歳までの男女計28人が参加しました。
15日夜の現地の気温は3度、水温が8度と厳しい寒さの中、参加者はふんどしや白装束姿で約10メートルの高さから流れ落ちる滝に打たれながら無病息災などを祈りました。
参加者「冷たかったです、すごい冷たかったです。心身共に清められるようで、ありがたい気持ちで一杯です」「冷たかったけど、願いがかなうように頑張りました。コロナとかでいろいろ制限されているので、できるだけ学校生活や部活を普通にできるように祈りました」
南三陸町歌津の寄木地区では15日、小正月行事のささよが行われました。
寄木ささよは、豊漁と無病息災を祈願する小正月の伝統行事で、250年以上の歴史があると言われています。
大漁旗を先頭に、小中学生の男の子が各世帯を回って大漁祈願の歌を歌い、全て回り終えると大将の子どもがもらったご祝儀を全員に配分します。
これは、船頭が船子に漁獲を分けるまねで、こうして浜の習慣を身に付けたと言われています。
ささよに参加できるのは寄木地区の小中学生の男の子だけで、新たに小学1年生1人が加わり5人で地区の45世帯を回りました。 住民「(願いは)これからの健康、あとはコロナが無くなればってことだよね。それだけですね」
昭和30年代は、毎年30人程の子どもたちが参加していたということですが、近年は少子化により5人以下での行事が続いています。
住民「伝統的に昔からやってるからやっぱり続けてほしいんだけど、子どもたちが少ないんだもんね」
大将畠山真斗さん「自分の家も魚とか海産物を取って生活しているので、これをやることで大漁になったらうれしいという思いがあるので、この行事が継続できたら自分はうれしいです」