仙台市の郡市長の資金管理団体が、2021年の政治資金収支報告書に郡市長の夫から法の上限を超える500万円の寄付を受けたと記載があった問題について、郡市長は「担当者のミスであるが監督責任は私にある。おわびしたい」と述べ、宮城県選挙管理委員会に修正を届け出ました。
郡市長の資金管理団体「郡和子の会」の2021年の政治資金収支報告書には、郡市長の夫から2021年6月に500万円の寄付を受けたと記載されていました。
政治資金規正法は、資金管理団体を含むその他の政治団体への個人献金の上限を年間150万円と定めています。
この記載について、郡市長は「資金管理団体のスタッフのミス」としたうえで、陳謝しました。
郡市長「私の資金管理団体の収支報告書のミスで、皆様方に多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、おわび申し上げたく存じます。会計の者のミスでございましたけれども、監督責任があるのは私でございまして、その点について改めて皆様方におわびを申し上げたく存じますし、二度とこのようなことがないように、徹底させていただきたいと思います」
郡市長はこの500万円について、2021年8月の市長選のための資金の一部だとし、本来は資金管理団体への寄付とは別に、選挙の会計に記載すべきものをスタッフが誤って資金管理団体への寄付として報告書に掲載してしまったと説明しました。
また、お金は夫に頼んで一時的に立て替えてもらったもので「選挙のために事務所に預ける形になっていた」と述べ、30日に報告書を修正したことを明らかにしました。
郡市長「(収支報告書を)最終的に私がしっかり見なくちゃいけなかったんですけれども会計責任者の方、それから事務方もいたものですからある意味任せていたということです」
この問題をめぐり伊藤優太仙台市議は、政治資金規正法違反の疑いがあるとして郡市長の資金管理団体の関係者らを仙台地検に刑事告発しました。
伊藤優太仙台市議「極めてずさんな、そして不適切な処理だというふうに思います。即刻、市長職をお辞めいただくそういう必要があると思います。それが市民のためです」
伊藤市議は議会として調査する必要があるとして、百条委員会の設置を求める文書を仙台市議会に提出しました。