アメリカの上空で確認された中国から飛んできたとみられる白い球体について、村井宮城県知事は3年前に宮城県上空で確認された物と似ているとの認識を示しました。

 そのうえで今後、同じように正体不明の飛来物が確認された場合は、国に調査や対処を求める考えを示しました。

 アメリカ本土の上空で2月に入り確認された白い球体について、アメリカ政府は中国からの監視目的の偵察気球だとして、ミサイルで撃ち落としました。

 同じような白い球体は2020年6月に宮城県上空でも確認され、県は当時どこから飛んできて何が目的だったかなど不明だと結論付けました。

 村井知事は6日の会見で、3年前の白い球体について現在も正体不明との認識を示したうえで、今回の球体について次のように述べました。

 村井知事「実際調べたわけでもありませんので分かりませんけれども、似ていると言われれば確かに似ているという気はいたしますよね」

 県は当時、県警ヘリを飛ばして危害を与えないかどうか警戒をしましたが、防衛省に調査や対処は求めませんでした。

 村井知事「県としては限界であったということです。ただ今回アメリカでああいう事案がありましたので、今後同じような事案があった時には、速やかに国に連絡をしまして対策を国に求ていきたいと思います」

 村井知事はこのように述べ、今後、同じような正体不明の飛来物が確認された場合について政府に対し対応を検討するよう求めました。