宮城県の気仙沼港では、ビンナガマグロの水揚げが好調です。29日には1日当たりの水揚げ金額が5億円を超え、41年ぶりに最高記録を更新しました。
気仙沼港には31日朝も9隻の漁船が入り、ビンナガマグロやカツオなどを次々と水揚げしていました。
気仙沼港では、5月中旬から特にビンナガマグロの水揚げが好調です。
29日には17隻もの漁船が入港し、ビンナガマグロやカツオ1329トンを水揚げしました。1日当たりの水揚げ金額は5億3000万円と、1982年10月9日に記録した4億9000万円を41年ぶりに更新しました。
不漁だった前年と一変した状況に、関係者からは喜びの声が上がっています。
福吉丸道脇啓船頭「ビンチョウが高値で推移してるので、狙った方がもうけになるので。うれしいですね。あと1カ月位これが続いてくれたらうれしいですけど」
気仙沼漁協によりますと、29日までのビンナガマグロの平均単価は1キロ当たり436円と、2020年、2021年と比較し100円以上も上がっています。
高値で取引される理由は、前の年が不漁だったことで在庫を確保しようという動きがあるためです。
仲買人「ある程度取れた時は多めに原料を確保したりという対応も取って、そこの変動に合わせてやっていかなければならないのかなと工夫はしています」
今後、カツオの水揚げも本格化するため関係者は継続的な水揚げを期待しています。
気仙沼漁協臼井靖参事「5月中旬のビンチョウの漁から始まって、うまくカツオに移行して前年の不漁を挽回したいなと思いますし、年間通じてこの豊漁が続けば良いなと思います」