相続税などの基準となる2023年の路線価が発表され、宮城県の上昇率は北海道、福岡県に次いで全国3位となりました。東京都など3大都市圏に比べて地価が低いことが、上昇率の高さに影響しているということです。 

 路線価は、主な道路に面した土地の評価額で、相続税や贈与税を算定する際の基準となります。

 宮城県の平均は11年連続で上昇し、上昇率は前年よりも1.5ポイント高い4.4%で、北海道、福岡県に次いで全国3位となりました。

 西山総合鑑定所西山敦さん「3大都市圏は土地自体の価格が高いので、変動率はそんなに大きくはならない。仙台市などブロック都市は、それよりは地価水準は若干低いので上昇が強い」

 宮城県で上昇率が最も高かったのは、仙台市太白区のあすと長町大通りの15.6%で、1平方メートル当たりの路線価は37万円でした。

 山本精作記者「あすと長町大通りです。JRや地下鉄の駅が近く、商業施設や病院も充実しています。路線価の上昇率は東北一です」

 西山総合鑑定所西山敦さん「あすと長町の特徴としては、商業施設がいっぱい集積していますがマンションも多い。土地の需要としては、商業施設地とマンション用地が競合するような所があってより需要が高まっている」

 宮城県で路線価が最も高かったのは、公表開始以来67年連続で仙台市青葉区中央1丁目の青葉通りでした。1平方メートル当たりの路線価は347万円で、上昇率は2.4%でした。