宮城県の気仙沼市と南三陸町の海水浴場では、15日の海開きを前に準備作業に追われました。新型コロナの5類移行後、初めてとなる海開きで関係者は期待を寄せています。
今シーズン4カ所で海開きが予定されている気仙沼市、このうち大谷海水浴場では、15日の海開きに向けて午前中から準備に追われました。
海の家の店主らは、建物内の掃除や屋根に日差しと雨除けのビニールシートを設置する作業などを行いました。
大谷海水浴場は震災の復旧工事を終え、2021年から再開していますが、コロナの影響で2022年の人出は震災前の8分1ほどにとどまっています。
海の家店主芳賀勝壽「前年より何割か増しというような感じで考えている。震災前と同じようには考えないが、何とか商売につなげていきたいと考えている」
南三陸町唯一の海水浴場、サンオーレ袖浜も15日に海開きします。
海の家の管理者が屋根の補強を行った他、電気が正常につくか確認しました。
サンオーレ袖浜の前年の人出は2万6964人と、コロナ前の6割ほどです。水質やバリアフリーなど33の基準を満たした国際環境認証、ブルーフラッグを取得したため期待を寄せています。
海の家管理者高橋正人さん「きれいな海、きれいな景観だし、子どもたちも安心して遊べる砂浜になっているので、いっぱいの人に内陸の方からも来てもらえればありがたいです」
関係者が懸念しているのは、福島第一原発の処理水の海洋放出です。開設期間中に放出された場合の対応について、気仙沼市と南三陸町の観光協会は継続するとしています。