宮城県石巻市雄勝町の小学生と中学生が、一風変わった芸術作品を完成させました。校舎の中庭をキャンバスに見立ています。
雄勝小学校と雄勝中学校では、子どもたちのふるさとへの愛着や思い出作りにつなげようと、授業の一環として芸術作品の制作に取り組んでいます。
協力しているのは、雄勝の防潮堤壁画も手掛けた芸術家の安井鷹之介さんです。
今回は、校舎の中庭にある直径約10メートルのすり鉢のような空間をキャンバスにすることを思いつきました。
安井さんが2日間かけてペンキで描いた洞窟の絵の下地に、児童と生徒28人がペイントマーカーを使ってシカやホタテ、海など雄勝にちなんだ絵を描いていきました。
児童「海とか森とか自然を描いています」「うれしいです。大きくなっても残ってるんだなって」
震災をテーマにした作品もありました。将来僧侶を目指す男子中学生は、海に祈りを捧げる僧侶の姿を描きました。
生徒「そこで亡くなった方の供養は、雄勝に住んでいる人の使命のようなものなので、その気持ちで書きました
学校では今後も、芸術作品の制作を続けていく方針です。