宮城県大崎市に東北で初となるイノシシ専用の食肉処理加工施設が完成しました。農作物被害の軽減とジビエの特産化を目指します。

 29日は施設の完成見学会が開かれ、大崎市の職員や地域住民など70人余りが参加しました。

 完成したのはイノシシの肉を加工する「ジビエ食肉処理加工施設」です。

 国の鳥獣対策交付金を活用し2億3000万円をかけて大崎市岩出山の廃校になった小学校を改修して整備されました。

 大崎市では2016年度に捕獲されたイノシシはゼロでしたが、ここ数年で急激に増え2022年度は373頭に上りました。

 これに伴い農作物の被害も確認されていて、大崎市は加工施設の完成により捕獲を推進すると共に大崎ジビエとしてブランド化を目指したい考えです。

 伊藤康志大崎市長「地域資源として有効活用していく、資源として食文化として育てていく、そのことが地域を元気にしたりこれからの地域のありようの1つの方向性を出してくれるのではないか」

 施設では5年後に年間500頭の処理を目指します。