宮城県が主導する仙台医療圏の4病院再編について、県議会での村井知事の出身会派、自民党・県民会議が知事に対し丁寧な説明などを求める申し入れ書を手渡しました。
県は再編で、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを富谷市に移し集約する方針です。
精神医療の拠点が名取市から移転することへの批判は強く、知事は8月末に名取市に民間の精神科病院を誘致する案を示しましたが、県議会では知事の進め方へ厳しい批判が出ています。
知事の出身母体である自民党会派の県議が知事と面会し、申入書を手渡しました。
申入書では、患者や家族の不安の声が届いているとした上で、意見聴取や説明会を丁寧に実施することや仙台市立病院との連携を求めています。
村井知事「丁寧に説明しなさいと、そういうことに尽きる。仙台市立病院が精神科の治療に熱心に取り組んでいただいておりますので、連携を取るようにしなさいと。非常に時宜を得たご指摘であると受け止めました」
再編をめぐる反発は強まっていて、13日に告示される県議選でも争点の1つになるとみられています。