宮城県が主導する仙台医療圏の４病院再編について「県の説明不足」「コンセンサスを得られていない」といった声が市や町から県に寄せられていることが分かりました。

　再編計画では、名取市の県立がんセンターと仙台市太白区の仙台赤十字病院を統合して名取市に、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを富谷市に移して集約する方針です。県立精神医療センターを転出させる名取市には、民間の精神科病院を誘致する方針です。

　県は９月上旬に市町村に意見を求め、結果を県議会の常任委員会に報告しました。

　柴田町からは「患者、家族、支援者や行政職員への説明不足は否めない」、塩釜市からは「多くのコンセンサスを得られているとは思えない」といった意見が出ました。

　一方、名取市や富谷市などからは好意的な意見が上がったということです。

　県保健福祉部志賀慎治部長「一定の肯定的な評価が得られた」

　県の進め方には、議員からも「県民への説明が行われていない」「木に竹を接ぐ内容だ」といった厳しい指摘が会派を越えて出ました。