少子化に伴う墓の後継者不足や費用の安さもあり、既に多くの申し込みがあるということです。遺骨を他の人の遺骨と一緒に埋葬する合葬式の墓を、仙台市が初めて整備しました。
坪谷歩香記者「新しくできた合葬式の墓所です。この地下の部屋に他の人と一緒に遺骨を納められるということです」
泉区のいずみ墓園に整備された合葬式の墓所は、少子化により墓を継ぐ人が減る中、永続的に墓を管理したいという要望に応えようと市が初めて設けました。
仙台市保健管理課小笠原達墓園管理係長「ご遺骨は木箱に積んで、合同埋蔵室で埋蔵いただく形になります」
地下に整備された墓所には他の人の遺骨と一緒に保管する合同埋蔵室があり、約1万7000体分を納めることができます。
合同埋蔵室に移す前には10年間、個別に保管できる部屋もあります。
仙台市保健管理課小笠原達墓園管理係長「ご自分で墓石を建てる必要がないということと、比較的低額で納骨することができるということになっています。一度納めていただきますと、管理は仙台市で行いますのでご遺族の方は特別な管理は必要ございません」
合同埋蔵室の永代使用・管理料は4万7400円と、いずみ墓園の一般の墓の10分の1ほどです。
仙台市保健管理課小笠原達墓園管理係長「合葬式なのでお墓の内部には入ることはできませんので、お墓参りの際は献花台と焼香台を利用いたしましてお参りをしていただきます」
地上に献花台やモニュメントを設置し、祈りを捧げることができます。
仙台市では、10月6日までに220件を募集していますが、9月6日の募集開始から既に100件以上の応募があるということです。