宮城県気仙沼市の大川で、採卵を目的とした秋サケの捕獲が始まりました。初日の水揚げ量としては、過去10年で最も少なくなりました。
気仙沼鮭漁業生産組合の組合員らが、網に掛かったサケを作業船で水揚げしました。
初日の13日は体長約70センチ、3キロほどの標準サイズが主体で、雄16匹、雌8匹を捕獲しました。
記録的な不漁と言われた2021年の33匹を下回り、初日としては過去10年で最も少ない数量となりました。
ここ数年は深刻な不漁により採れた卵の数も少ない状況が続いていて、過去2年はいずれも不漁になる前の10分の1以下になりました。
気仙沼鮭漁業生産組合管野幸一組合長「(遡上が)海水温の関係で遅れているという予報があるので、もう少し後半に期待したいと思います」
組合では、大川で捕獲した分だけでは春に放流する稚魚の数の確保が難しいとして、秋サケ漁が比較的好調な北海道や山形県などから卵を提供してもらうことで、470万匹の稚魚の放流を目指しています。