インフルエンザの感染者数は、1医療機関当たり50人を超え12月としては調査開始以来最多を更新しました。特に子どもに感染が広がっていて、仙台市青葉区の小児科クリニックでは患者が異例の多さとなっています。

 かわむらこどもクリニックでは、11月から子どものインフルエンザの感染者が増えていて、専用の隔離室で診療しています。

 平日の診療では1日当たり約10人から15人、3日に当番で休日診療をした際には50人弱の子どもがインフルエンザに感染していたということです。

 かわむらこどもクリニック川村和久医師「流行時期が早いということですよね。夏から少しずつ流行って10月も流行って、12月にまた増えるようだと。患者さんの数とすれば、私の記憶の中でも大きな流行だと思いますね」

 診察ではアデノウイルスや胃腸炎などの子ども見られますが、多くを占めているインフルエンザの特徴として次のように話します。

 かわむらこどもクリニック川村和久医師「AH1とAH3の2種類が混ざって流行して、うちのクリニックの中でもA型を2週間とか1カ月で2回かかる。そういうケースもあって」

 川村医師は、大人用も含め全国で慢性的な薬不足の中、今後更に患者が増えればインフルエンザ用の薬も思うように渡せなくなる恐れもあると言います。

 かわむらこどもクリニック川村和久医師「どうしても手に入るお薬が苦くて、子どもが今回のお薬は全く飲めなくて困ってるんですと。少しでも味が受け入れやすい製剤にしたいと思うんですが、なかなかそこに供給の面で問題があると」