宮城県教育委員会はパワーハラスメントで30代女性教諭を自殺に追い込んだとして、県立高校の主任だった男性教諭を停職3カ月の懲戒処分にしました。
県教委担当者「今回のパワハラにより1人の前途有望な職員を失ったことは、県教育委員会として大変重く受け止めている」
宮城県教育委員会によりますと2020年6月、県立高校の主任を務めていた59歳男性教諭が同じ学校に所属していた30代女性教諭に対し、業務内容について執拗に問い詰めました。
その後も10数回にわたり女性教諭に対し不満をぶつける内容を含む手紙や、メモを女性教諭の机の上に置いたということです。
こうした行為を当時の校長が止めたにもかかわわらず、2020年10月には「仕事は一切お願いしない」などとする内容の手紙を置き、女性教諭は自殺しました。亡くなったのは、手紙を置いた翌日と推定されています。
主任だった男性教諭はその後、別の県立学校に異動し2日まで勤務していました。
佐藤靖彦教育長「将来有望な若手教職員がパワーハラスメントにより自ら命を絶つという大変痛ましい結果となり、1人の大切な職員を失ったことに対し慚愧の念に堪えません」
男性教諭は「二度とこのようなことがないように決意している」などと話しているということです。停職後は学校現場に戻る意向を示しているということです。