身近な場所で食品などを入手できない、いわゆる買い物難民の問題が深刻になっています。問題を解決しようと、商品を載せて各地をまわる移動スーパーが仙台市を走り始めました。
お目見えしたのは、移動スーパーとくし丸です。冷蔵ケースを搭載した軽トラックは、刺身や果物、パンや総菜など約400種類の商品をそろえています。
とくし丸は全国で地元スーパーの商品を積んで走っていて、宮城県で6台目です。
今回、タッグを組んだスーパーのヤマザワは大和町などでもとくし丸を走らせていますが、仙台市では初めてです。
ヤマザワ古山利昭社長「(店に)車でも来られなくなってきているお客様もいらっしゃいますので、楽しい買い物を提供させていただければというところからスタートしました」
とくし丸はスピーカーから音楽を流して到着を知らせ、希望があった個人宅などに停車して販売します。
利用者「もう(店に)行かれない。便利は便利だよね。お弁当とかお昼食べるのにね」
農林水産政策研究所によりますと、65歳以上の買い物困難者は増えていて、宮城県では14万3000人と推計されています。
とくし丸を運転し販売に当たる相澤沙織さんは、車に積んでいない物でも利用者から要望があれば次に販売する際に対応できるとしています。
販売パートナー相澤沙織さん「お買い物に行くことが難しい方は、新鮮な物とか生ものとかをしばらく食べていないとかおっしゃる声が多かったので、新鮮な物をお届けできれば」