宮城県のJA古川などは、高騰する輸入飼料への対策として管内の畜産農家を対象に地元産のトウモロコシを使った飼料の販売を始めました。

 黒毛和種など牛の餌に使用する配合飼料はほとんどが輸入に頼っていますが、記録的な円安の影響で5年前に比べ3割ほど価格が高騰し、農家の経営を圧迫しています。

 このため、JA古川などは2022年から飼料用のトウモロコシの生産に実験的に取り組んでいます。

 2023年度は610トンを収穫し、5月中旬からは管内の畜産農家へ向けてトウモロコシを使った飼料の販売が始まりました。

 JA古川加藤勝営農部長「実際に牛に与えた時に非常に嗜好性が良いということで、期待ができると取り組んでいます」

 JA古川肉牛部会千葉孝幸部会長「配合飼料が高くなっている、どこまで高くなるかも分からない状況が続いていますので、国産の餌をなるべく多くして安定した値段で供給していただければなと思ってます」

 JA古川によりますと、地元産のトウモロコシでも牛肉の質が保たれていることや飼料の安定供給が確認出来たことから、今後もトウモロコシの生産を継続していくということです。