全国で障害者向けのグループホームを運営する「恵」が食材費の過大徴収やサービス報酬の不正請求を行っていた問題で、愛知県と名古屋市は26日にも事業者指定を取り消す行政処分を出す方針です。

　全国およそ100カ所で障害者向けの施設を運営する「恵」は、愛知県内の施設で利用者の食材費を過大に徴収したほか、勤務実態のない職員が働いているように装って障害福祉サービス報酬を不正に請求していました。

　関係者によりますと、愛知県と名古屋市は26日にも「恵」に対し、事業者指定を取り消す処分を出す方針です。

　対象となるのは、愛知県幸田町や名古屋市にある5つの施設です。

　厚生労働省は組織ぐるみの不正の疑いがあるとして「連座制」を適用する方針で、今後、全国にある「恵」の施設が運営できなくなる可能性があります。