ロシアを訪問中の鈴木宗男参議院議員は北方領土への元島民による墓参について、ロシア側から枠組み自体が破棄されていると説明を受けたと述べました。

鈴木宗男参議院議員 「墓参について、ビザなし交流も合わせてでありますが、今日のロシア側の説明は22年9月3日をもって協定の効力は破棄されたと説明があった」

 ロシア外務省のガルージン次官らと30日に会談した鈴木氏は、ロシア側から元島民による墓参の枠組みは破棄されていると説明を受けたと記者団に述べました。

 ロシア外務省は、ウクライナ侵攻後も墓参の実施に関する1986年の日本と旧ソ連間の合意をロシアは現在も維持していると述べていました。

 日本政府も元島民の高齢化が進んでいることから、墓参の再開をロシア側に強く要請してきました。

 ロシア外務省の鈴木氏への発言が事実であれば、ロシア外務省が対応を変えたことになります。

 鈴木氏は「ロシア側は日本外務省に伝達済みだとしている。日本外務省に確認したい」などと述べました。