消費の増加などを背景に、卸売業者などが保有する米の在庫量が、過去最低になりました。

 農水省によりますと、6月末時点の米の民間在庫量は、前の年より41万トン少ない156万トンで、過去最低となりました。

 去年の猛暑や渇水の影響で、一等米の比率が下がったことなどが要因としています。

 また、食料品全体が値上がりするなかで、米の価格上昇が比較的緩やかだったことや訪日外国人が増えたことで、消費が増加したことも影響しているということです。

 ただ、農水省は、需要量に対する在庫の割合は例年と比べて特段低いとはいえず、「逼迫(ひっぱく)はしていない状況だ」としています。