イランの新大統領に就任したペゼシュキアン氏が議会で宣誓し、「制裁解除をするために世界の主要国と交渉を続ける用意がある」などと強調しました。

 イランの首都テヘランでは30日、各国の要人が参加するなか、改革派のマスード・ペゼシュキアン氏が議会で宣誓しました。

 ペゼシュキアン氏は演説で「イランの制裁解除をするために世界の主要国と交渉を続ける用意がある」と述べ、制裁で疲弊する国内経済の立て直しを強調しました。

 一方で、「圧力や制裁に屈することはない」とも述べ、経済制裁を科すアメリカを牽制(けんせい)しました。

 ペゼシュキアン氏は5月にヘリコプターの墜落事故でライシ前大統領が死亡したことを受けて実施された選挙で、核開発などで対立する欧米との緊張を緩和などを掲げ当選していました。