猛暑が続く、この季節にぴったりのスイカ。このスイカが今、驚きの進化を遂げています。

■カットフルーツ市場が急拡大

 暑い日が続くと食べたくなる甘くてみずみずしい夏の定番フルーツ「スイカ」。なかでも、スーパーで人気なのはカットされたスイカです。実は今、カットフルーツの需要が高まっているんです。

カットフルーツを買った人 「結構買うわね!食べたいなと思った時にサッと食べられるから」 「手軽にすぐいただける。カットの方がいただきやすい」

東急ストア 青果部 川上愛子さん 「年々、売り上げは伸びて、5年前と比較すると約20%売上が上がっている」

 なぜ今、カットフルーツが人気なのでしょうか。

川上愛子さん 「一玉サイズは食べきれなかったり持って帰るのが手間だったりするので、食べきりサイズで手軽にフルーツを食べられるところだったり、包丁を使わないので手が汚れず、ごみも出ないところが人気の秘訣」

 単身世帯や共働き世帯の増加から、片付けの負担が減る手軽な食べきりサイズが人気となっています。

 全国のスーパーを対象にした調査では、カットスイカがここ10年ほどで2倍以上も売れているといいます。

■夏の定番!スイカが“驚きの進化”

 カットフルーツの人気に合わせて、スイカそのものも進化を遂げていました。

 開発したのは“タネが全く気にならないスイカ”。その名も「ぷちっと」。

萩原農場 普及開発部 嶋田耕太さん 「通常の大玉スイカの8分の1くらいのタネの小ささ」

 タネを小さくすることで果肉の部分が多く、食べやすいのが特徴です。通常のスイカと比べてもタネの部分が少ないのが分かります。

 さらに、カットフルーツを持ち帰った時に容器から果汁が出てしまう悩みも解消。

嶋田耕太さん 「ドリップですね。ブロックカットした時に(通常は)果汁が出てしまうが、それが少ないというのも大きな特徴」

 果肉がしっかりしているため、カットしても果汁が出にくく、容器からこぼれづらくなっているそうです。

 しかも、このスイカ、タネごと食べられるんです。かんだ時のプチっとした食感でタネを気にせず食べられる点もカット売りに適しています。

スズカク農園 鈴木清道さん 「子どももタネごと食べられるので、出さなくていい。食感もすごく良いし食べやすい。1時間程度、冷やして食べるのがおいしい」