10歳の女の子。最年少でフグをさばく試験に合格です。

■10歳女児フグさばく試験合格!

 猛毒を持つふぐ処理の資格試験。

 大人顔負けの包丁さばきを見せるのは、小学5年生の田平風鈴さん(10)。

田平風鈴さん 「時間が間に合わなかったりするから、もうちょっと大胆に」

 なぜ小学生がフグをさばいているかというと…。

田平風鈴さん 「コチとかヒラメ、アジとイカ」

 風鈴さんの趣味は釣り。釣った魚などを自宅でさばくうち…。

田平風鈴さん 「今までさばいたことがない魚をさばいてみたい」

 そんな思いに駆られ、目を付けたのがフグでした。

 去年、小学6年の男の子がふぐ処理師に合格した話を聞き、私もフグをさばきたいと、一念発起。

 そんな娘のためを思い、お母さんが協力をお願いしたのが、地元のフグの養殖会社。

田平風鈴さん 「ふく成の人がさばいてるのを見て、難しそうだなって」

 半年前に初めてフグをさばいた時は…。

従業員 「こう(包丁を)入れて」

風鈴さんの母 「切れてきたじゃん」

 なんと2時間かかりましたが、試験では…。

田平風鈴さん 「20分です」

 そこから特訓を重ね、数カ月後には、握力不足をハンマーで補い、見違えるほど手際良くなりました。

田平風鈴さん 「最初はとても遅かったけど、さばくのが速くなったと思う」

 ただ、ここで問題が。ふぐ処理師の試験は自治体ごとに開かれていて、風鈴さんの住む熊本県では試験が受けられず、年齢制限のない山口県で試験を受けることにしました。

 そして試験当日…。

田平風鈴さん 「ちょっと緊張しています」

 猛毒を持つフグから毒のある部位と食べられる部位を正確に分けられるか審査されました。

田平風鈴さん 「(Q.できはどうだった?)できは良かった。自信あります」

 そして、合格発表の日。風鈴さんのために集まった皆で結果を確認します。

田平風鈴さん 「とにかくうれしかった」 「(Q.やってみたいことは?)食べたいです」

 史上最年少のふぐ処理師が誕生しました。

田平風鈴さん 「(Q.ごほうびはくれた?)包丁を買ってもらう予定です」

 風鈴さんに将来の夢を聞いてみたところ、フグをさばく他にもサッカーや習字なども大好きで、まだ決まっていないということです。