埼玉で連続不審火が9件相次ぐなか、埼玉県警は61歳の男を放火の疑いで逮捕しました。6日午後、容疑者の兄が取材に答えました。

■埼玉で“連続不審火”9件相次ぐ

 逮捕されたのは大熊文男容疑者(61)。放火したとみられるのが5日未明に起きた火事です。容疑を否認しています。

 発生直後の久喜市内の現場。いくつもの救急車両が止まり、白い煙が上がっています。この火事で倉庫などが燃えて骨組みだけが残りました。

近隣住民 「寝ていてインターホンが鳴ったので、なんだろうこんな夜中にと思って、尋常じゃないから出ていった」

 埼玉県の久喜市や桶川市では今月に入り、半径3キロほどの範囲で9件の火災が発生。周囲の人々は不安な毎日を過ごしていました。

 新たに分かったこともあります。連続して起きていた9件の火事のうち、これまで7件が不審火とみられていましたが、残りの2件も不審火だと確認されました。

 現場に向かうと、住宅の周囲には新聞紙が燃えてマッチ棒が落ちていました。

住人 「(Q.(マッチを)使った記憶は?)あそこの中に丸々1本、頭の方だけしかなくてそっくり残っている状態」 「(Q.普段と違う使い方?)あそこで俺は使わない」

 そして、もう一つの現場が2日の午前2時すぎに発生したハウス1棟が燃えた火事です。

 警察は同一犯による連続放火の可能性があるとみて捜査を進めるなか、6日に容疑者として浮上した大熊容疑者。

 自宅は半径3キロで起きた9件の不審火の現場と重ね合わせると、同じ半径3キロ圏内に住んでいたことが分かります。

 男が連続放火に関与していたとしたらどんな動機があったのでしょうか。

■放火の疑いで男逮捕 容疑者の兄は

大熊容疑者 「全く身に覚えがありません」

 警察によりますと、大熊容疑者はマッチを所持していて「いつも持ち歩いている」と説明。たばこは吸わないそうです。

 警察は連続不審火の関連についても調べを進めています。

 6日午後に容疑者の兄が取材に応じました。

容疑者の兄 「(Q.人柄は?)普通の人だよ」 「(Q.弟さんに最近悩みは?)悩み聞いてない。悩みは俺がいっぱいあるよ。福祉とか世の中何もやってくれない」 「(Q.いつ会った?)きのうかな」 「(Q.どんな話をした?)話なんかしないよ」