東京・武蔵野市にある弁当店の弁当などを食べた客42人がノロウイルスに感染する集団食中毒が発生しました。弁当店のスタッフが調理2日前に立ち寄った焼き肉店でノロウイルスに感染したとみられます。

 東京都などによりますと、先月29日と30日に武蔵野市の弁当店で調理された弁当などを食べた6歳から93歳の男女42人が下痢や吐き気などの症状を訴えました。

 全員、軽症です。

 客の他に従業員のトイレでもノロウイルスが検出されたため、多摩府中保健所は集団食中毒と断定し、従業員を調べたところ、6人からノロウイルスが検出されました。

 そのうち1人のスタッフが調理の2日前に飲食した東京・新宿の焼き肉店で食中毒が発生していて、この焼き肉店でノロウイルスに感染したとみられます。

 保健所の調査では、このスタッフは手袋を着用して調理していましたが、手袋の交換頻度が適切ではなく、感染が広がったとみられています。

 保健所は弁当店を3日間の営業停止としました。

 弁当店はホームページで「多大な苦痛とご迷惑をお掛けしましたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪しています。