■湖の底から“幻の村”姿現す

 ギリシャでは“幻の村”が再び姿を現しました。

 湖面から顔をのぞかせているのは、かつてこの場所にあった人の営みの跡です。

 首都・アテネの水がめとして1970年代に作られた「モルノス湖」。

 記録的な干ばつの影響で、数カ月前から急激に水量が減少。湖の底に沈んでいた村が約50年ぶりに姿を見せたのです。

かつての村の住民 「この状況が続けば、村全体が見えるようになるだろう」

■アマゾンの村“孤立”水がない

 さらに、干ばつは南米でも猛威を振るっています。

 アマゾン川流域の漁村では6月ごろから干ばつで川の水位が低下。

 船を出しやすいよう、水の上に建てられていた家はそのほとんどが地上に出てしまいました。

地元の漁師 「ここが干上がれば、皆が犠牲になる」

 70年以上前に観測が始まって以来、最悪レベルの干ばつに見舞われているブラジル。

 川が干上がり、船が使えなくなったため、アマゾン川周辺の多くの村が孤立状態に…。

 村の有志が徒歩で水などを運び、住民たちの生活を支えている状態です。

地元住民の代表 「川岸までは800メートルある。照り付ける太陽の下、お年寄りが歩いたら大変なことになる。だからこそ、人を集めなければならなかった」