宮城県登米市のコンビニエンスストアに垂直ソーラー発電システムが設置され、まもなく実証運用が始まります。積雪がある地域での導入が期待されます。

 登米市のセブン‐イレブンの駐車場に8月に設置されたのは、太陽光発電パネルが垂直に並んだ、垂直ソーラー発電システムです。 エネルギー事業を手掛けるエア・ウォーターなどが開発し、太陽光と反射光を表裏両面のパネルで受けることができ、屋根の上に設置する一般的なタイプと比べて、光量の少ない朝方や夕方も発電が可能です。

 東北地方のように積雪量の多い地域にも設置できることから、全国の店舗に太陽光発電パネルの設置を進めているセブン‐イレブン・ジャパンが、登米市と山形市の計2店舗に導入しました。

 エア・ウォーターエネルギーソリューショングループ高木陽一VERPA事業部長「地域の防災対策の1つとして太陽光パネルを使っていただければうれしいことと思ってます」

 発電量は1店舗当たり年間約2万キロワットアワーで、発電された電気は店内の照明や冷蔵機器などに使用されます。

 セブン‐イレブン・ジャパン建築設備本部佐坂真由実さん「CO2排出量削減の取り組みとして、今まで屋根上太陽光パネルの設置を進めていたのですけれども、設置ができていなかった積雪エリアに太陽光発電設備を導入できることでその取り組みの一助になると考えております」

 実証運用は2027年3月まで行われ、冬場に発電できているかや発電量と消費量のバランスなどを検証するということです。