新米がようやく出回り始めたかと思ったら、次に心配なのは価格の高騰。お米はいつ安くなるのか、専門家に聞きました。

■米不足“解消”も… 価格いつ落ち着く?

 スーパー「アキダイ」。取引のある新潟の農家に電話です。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「お米って次いつ予定…」

 話は入荷の予定について。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「一応きょう発送しますということで、明日も届く。だいぶ流通量は増えてきたという感覚はある」

 米の入荷量は安定してきたといいます。ただし、値段は。

 茨城県産の「コシヒカリ」が5キロ3326円。千葉県産の「ふさおとめ」が5キロ3110円。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「高いですよ。3割ぐらい高いのでは。これはありえないですよね」

■スーパーと専門家に聞きました!

 米が消費者に届くまでには、おおむね3つの流通ルートがあります。

米の流通などに詳しい新潟大学農学部・伊藤亮司助教 「農協(JA)などが10%ぐらい流通マージンをもらう。卸売業者は10~20%の間ぐらいもらう」

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「今週からこれは入ってきた」

 スーパー「アキダイ」の場合、JAを経由して仕入れる場合と、農家から直接買い付ける場合の2つのルートがあります。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「これはJAを経由している。ない時は取り合いになるので上がるんですよ相場が。平年より3割高いかな」

 JAを経由している米は、およそ3割高。生産者と直接取引している米は。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「相談したうえで1割高という状態に」

 一方、米農家が消費者に直接販売しているケースもあります。

 新米の注文が殺到し、てんてこ舞いの米農家です。販売価格は相場や生産コストによって独自決定。JAなどを通すより安くなるといいます。

 では、米の価格はいつ落ち着くのでしょう。スーパー「アキダイ」社長は。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 「なんで売れているかというと消費じゃなくて備蓄しているから。そのストックを食べるようになったら、店での売り上げは確実に落ちる。そうすると適正価格になるという状態が1割高。むしろ焦らない方がいい。損しちゃいますよと。確実に値段下がってくると思う」

 生産コストを考慮すると、平年比1割高が米の適正価格というのがアキダイの社長の考えです。来月には、その水準に落ち着くのではないかとみています。

 一方、米の流通の専門家は。

米の流通などに詳しい新潟大学農学部・伊藤亮司助教 「(値段が)変わるとしたら年越し以降。年内が『新米』といわれる時期なので、それが終わった段階でどれどれという話になってくる」