旧優生保護法のもと、不妊手術を強制されたとして静岡県内と浜松市内に住む女性が国に損賠賠償を求めている裁判で13日、和解が成立しました。

 静岡県内の80代の女性と浜松市の武藤千重子さん(75)は旧優生保護法に基づいて不妊手術を強制されたとして、国に損害賠償を求めて裁判を起こしていました。

 弁護団によりますと、9月13日、国が慰謝料や弁護士費用など1650万円を支払うことで、それぞれ和解が成立したということです。

 和解成立後、武藤さんは「肩の力が抜けた。これから私のことをやって生きていきたい」などと語りました。

 旧優生保護法を巡っては7月3日に最高裁が国に賠償を命じる判決を言い渡していて、7月31日には都内に住む70代女性について国との初めての和解が成立していました。