今年7月、日本の自衛艦が中国の領海に入り、8月には中国空軍が初めて日本の領空を「侵犯した」ことについて、中国軍の幹部は「危険に感じる行為はコントロールすべき」と強調しました。

中国人民解放軍軍事科学院 丁皓上級大佐 「互いにとって危険で攻撃的に感じる行為は摩擦を生む。制限しコントロールすべき」

 また、この幹部は「中国人民も日本の国民もこうした対立がエスカレートするのを望まないはずだ」と自制を求めました。

慶應義塾大学 神保謙教授 「事態が緊張した場合に日本やアメリカがどう対応するだろうかということを少しずつテストするということ」

 一方、北京で開かれた安全保障フォーラムに参加した日本の専門家は、中国側には「動機があるのでは」との見方を示しながらも「対立を軍事衝突に発展させないためのメカニズムが大事だ」と指摘しました。