3日に計測機器のトラブルが発生した女川原発2号機について、東北電力は4日朝原因調査のため原子炉を停止させました。
発電再開の時期などの目途は立たなくなったということです。
女川原発2号機は10月29日、東日本大震災で停止して以来13年半ぶりに再稼働しました。
東北電力では3日発電を再開する予定でしたが、原子炉に計測機器を出し入れする作業中、この機器が管の中で動かなくなりました。
東北電力担当者「検出器を原子炉の中に入れた際、入れるところまでは問題なかったが、引き抜く際に途中で停止した」
原子炉内では、核分裂が起きる際に出る中性子の量を測ることで異常が無いかモニタリングしていますが、停止した機器は、計測が正確にできているかチェックするものということです。
東北電力では計測機器が停止した原因が分からないとして、原因調査のため4日午前8時半過ぎに原子炉を止めました。
原因が分からない限り原子炉を再び起動することはできないとしています。
東北電力が原子炉を停止させたことについて、地元の住民からは「仕方がない」という声が聞かれました。
地元住民「それは機械だからね、いろんな事故があると思いますから、よく点検して安全性を保っていただければいいと思っています。」
一方、再稼働をしないよう求めてきた市民団体では「不安が的中した」と憤ります。
女川原発再稼働を許さない!みやぎアクション・多々良哲世話人「老朽設備を13年8か月ぶりに稼働させるということ自体が非常にリスクが高い。小さなトラブルがそのうち大きなトラブルにつながり大事故につながる。ここで再稼働を断念するべきだ」
東北電力では今回のトラブルで周辺環境への放射能の影響は無いとコメントしています。