仙台クリスマスマーケットと同じ、12月6日から25日まで開催されるSENDAI光のページェントです。
コロナ前は平均して毎年270万人を超える方が訪れていて、2015年には301万人が来場しています。
会場の定禅寺通は、戦後の焼け野原からの復興計画で整備されました。終戦後すぐに作られた約700メートルの道路にケヤキが植えられたのは、1958年です。今でこそ立派なケヤキですが、当時は小さいものでした。
月日を経てケヤキが大きく成長した1986年、市民ボランティアの手によって1回目となるSENDAI光のページェントが開催されます。約30万個の電球が設置され、規模は年を重ねるごとにスケールアップしていきます。
しかし2011年、東日本大震災で光ページェントも被害を受けました。電球を保管していた倉庫が津波に襲われ、55万個のLED電球が全て使えなくなりました。
開催が危ぶまれましたが、ファンから寄せられた熱いメッセージや東京都や秋田県から届いた白いLED電球といった支援もあり、開催にこぎつけました。
2011年は、実行委員会が買いそろえたオレンジ色と支援で寄せられた白い電球の2色の光がケヤキ並木を彩りました。
困難があっても定禅寺通を温かな光で包み込んできた光のページェントですが、コロナ禍から続く協賛金の減少や物価高騰などの影響を受け、点灯区間は約450メートルと例年の3分の2程度になります。
今回のテーマは仙台の冬のシンボルをこの先も守り続けていきたいという思いを込めて「未来へつなぐ光彩」となりました。
実行委員会などは、運営費用を募るため期間中もふるさと納税を活用したクラウドファンディングや返礼品付きのクラウドファンディングで支援を呼び掛けています。