アメリカ鉄鋼大手のクリーブランド・クリフスが最大手のニューコア・コーポレーションと提携しUSスチールを買収する可能性があるとアメリカメディアが報じました。
CNBCによりますと、クリフスはUSスチールの株式を全額現金で買い取りその後、USスチールの子会社、ビッグリバー・スチールをニューコアに売却する計画が検討されているということです。
買い取り価格は1株当たり30ドル台後半とみられています。
ニューコアへの売却は独占禁止法にあたる反トラスト法に抵触することを避ける狙いがあるとみられます。
クリフスのゴンカルベスCEOは13日の会見で、ニューコアとの提携について直接的な言及はしなかったものの「我々はアメリカ一丸となった解決策を持っている」と述べ、USスチール買収への強い意欲を示しました。
また、「日本は中国より邪悪でひどい」と述べたうえで、「日本は自らが何者か理解していない」「1945年以来、日本は何も学んでいない」などと激しい日本批判を繰り広げました。
一方、USスチールはANNの取材に対して「日本製鉄との統合を支持してきた多くの全米鉄鋼労組の組合員、そしてアメリカの重要な同盟国である日本の人々に対するゴンカルベス氏の言葉による攻撃に、非常に失望している」とコメントしています。