2024年の兵庫県知事選挙で自身の当選を目的とせず、立候補した候補者が誹謗(ひぼう)中傷をして他候補を当選させるための選挙運動を展開したとして対応を求めた野党に対し、石破総理大臣は法改正も含めた対応が喫緊の課題だとの認識を示しました。
立憲民主党 米山衆院議員 「この選挙においては誹謗中傷を行った候補が自分自身の選挙活動はなく、他の候補への投票を呼び掛ける2馬力選挙というのを行い、異例の事態となっております。デマや誹謗中傷、特に選挙に対するものは民主主義を脅かすものですから、きちんとした対処を進めるべき」
石破総理大臣 「2馬力の選挙にしてもですね、どう考えてもおかしい。各党の合意を得て、法改正をはじめとして誰もが納得するそういうような選挙のやり方、選挙運動の在り方、これを確立をするのは喫緊の課題だと認識を致しております」
2024年11月に行われた兵庫県知事選挙では、「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏が自らの当選を目的とせずに立候補し、斎藤知事の応援をするなどしていました。
これについて国会で石破総理が法改正の必要性に言及したことを受け、会見で具体的な対応を問われた林官房長官は「候補者が他の候補者の選挙運動を行う場合は公職選挙法上の数量制限などに違反する恐れがある」と指摘しました。
そのうえで、法改正については各党各会派で議論すべき事柄だと述べるにとどめました。