ビール大手4社の今年の事業方針が出そろいました。来年の酒税引き下げで需要の拡大が見込まれるビールを各社とも強化する方針です。
アサヒビールは7年ぶりとなるビールの新ブランド「ザ・ビタリスト」を今年4月に発売すると発表しました。
ビールは2020年から段階的に税率が引き下げられている影響で購入者の数は去年、2020年と比べて2割余り増加したということです。
最後となる酒税の改正を来年に控え、新ブランドを投入することで市場の活性化を狙います。
ビールを強化する傾向は各社でみられます。
キリンビールは去年発売し、売り上げが好調な「晴れ風」を業務用でも展開します。
サッポロビールも主力の「黒ラベル」をテーマにした体験型イベントを仕掛け、新たな顧客獲得を狙います。
一方、サントリーはビールの強化は図りつつ、税率の引き上げで需要が落ち込んでいる第3のビールのテコ入れ策として「金麦サワー」を発売し、ビール類の商品全体の底上げを図ります。