南アフリカで行われたG20=主要20カ国・地域の外相会合を、アメリカのルビオ国務長官は欠席し異例の事態となりました。
南アフリカのヨハネスブルクで21日に閉幕した、G20外相会合では、ウクライナ情勢や中東情勢などに加え、11月のG20サミットに向けた気候変動問題などが協議されました。
ロシアのラブロフ外相や中国の王毅外相など各国の外相が出席するなか、アメリカのルビオ国務長官は欠席しました。
欠席の理由として、ルビオ長官は南アフリカの私有財産の没収に関する新たな法律に言及し、南アフリカが「非常に悪いことを行っている」と主張しています。
また、南アフリカが掲げるG20のテーマが、トランプ政権が批判している多様性や公平性についてであることも影響しているということです。
ルビオ長官は、直前の18日にサウジアラビアでウクライナの和平に向けたロシアとの交渉に参加していただけに、主要なプレーヤーが欠席するという異例の状況となりました。