エジプトの考古学者のザヒ・ハワス博士が工具を使って遺跡を発掘中に古代の像を破損したとする映像が物議を醸しています。

 SNSに投稿された動画では、ザヒ・ハワス博士が世界最古とされるピラミッドがあるサッカラで遺跡を発掘する姿が映っています。

 トンカチのような工具で掘り進めると、古代の像が見つかりました。さらに穴を広げようとした次の瞬間、一部が破損してしまいます。

 エジプトメディアによりますと、この映像はSNSで拡散され、地元議員が政府に要望書を提出して発掘に鋭利な工具を使った理由の説明を求めるなど論争が巻き起きています。

 ハワス博士は、この像がすぐに修復されたと明らかにしたうえで「私は最高レベルの技術を駆使して作業し、間違いは犯していない。考古学の発掘では、それ以上のことが起こるものだ」とコメントしています。