オウム真理教の後継団体は、現在も麻原彰晃元死刑囚の影響下にあるとみられています。監視を続ける公安調査庁は「事件を知らない若者が勧誘されている」と警鐘を鳴らします。

 オウム真理教の後継団体「アレフ」などを巡っては、活動実態を把握するため公安調査庁による立ち入り検査が行われています。

 後継団体の構成員はおよそ1600人に上り、近年は新規構成員の7割以上を20代と30代の若者が占めているということです。

公安調査庁 調査第一部第二課 北村裕介課長 「団体の危険性が変わったわけではなく、残ったメンバーは今でも麻原(元死刑囚)の絶対的な影響下にあり、活動を続けている。(事件から)30年ということで事件を知らない若い人たちが増えてきているので、今後はそういった方々への啓発活動にも力を入れていかなければならない」

 公安調査庁は引き続き、後継団体を監視し、活動実態を把握していくとしています。