政府は新型コロナの水際対策について、3月から段階的に緩和する方針です。

 外国人の新規入国の上限を引き上げたことについて、留学生を受け入れる教育現場は「更なる緩和」を求めています。

 仙台市青葉区にある日本語学校です。ベトナムや中国などアジアを中心に約170人の留学生が通っていますが、現在、180人ほどの入学予定者が入国を待っています。

 未来の杜学園結城徹校長「2021年の1月から入学する予定だった人がまだ入学していない。1年以上待たされている。11月くらいから8名の人たちが断念しますと諦めますと」

 こうした状況について、政府は3回目のワクチン接種が更に進むと見込まれることなどから、水際対策を3月から段階的に緩和します。

 観光目的以外の外国人の新規入国を認め、1日当たりの入国者の上限を3500人から5000人に引き上げます。

 しかし、こちらの日本語学校では在学生約170人のうち半分以上は2022年の春に卒業する予定で、仙台市内には4月以降の在校生が1桁になるケースもあると言います。 未来の杜学園結城徹校長「5000人の枠はもっと広げていかないといけないんじゃないか。この状態が更に続いていくと日本に対する評価は非常に低下していって、それが国際競争力を失っていく。しっかり検疫してそして入っていただいて、共生していくという社会を作り上げていかないと」