最大震度6強を観測した16日の地震の影響で、仙台市内の大学では卒業式の延期や会場変更を余儀なくされています。

 東北工業大学ではオンラインを活用した卒業式が行われました。

 18日に卒業式を予定していた東北工業大学は、会場となる体育館の天井の一部が剥がれ落ちるなどの被害が出たため、延期していました。

 23日は、2カ所のキャンパスで学科ごとに教室で卒業証書が渡されました。

 卒業生「卒業式はちゃんとやりたかったんで、開催してもらえてよかったです。(卒業後)建設業界で現場に出て、施工管理として頑張りたいです」「晴れて卒業式を迎えられて、とても嬉しく思ってます。東京とかに引っ越してしまう友人もいたので、そういった人たちが式に参加できなかったのはすごく残念なんですけど」

 卒業式の延期に当たり、卒業生に出欠の確認をしたところ、22日時点で713人のうち約100人が引っ越しや就職などで出席できないと答えたということです。

 そのため大学では、式の様子をオンラインで配信したほか、27日までキャンパス内に卒業記念のフォトスポットを設ける対応をとっています。

 東北工業大学渡辺浩文学長「まさに自然なり環境の変化というものが大きく起きているさなかに、皆さんはまさに学んだわけですから、今回の学びを大事にしながら、たくましく社会で生きていってほしいと思います」