停電の原因となる電柱に作られたカラスの巣について、東北電力グループが仙台市内で撤去作業を行いました。
高さ10メートルほどの電柱の上に作られたカラスの巣。20日、職員が高所作業車に乗り電気を通さない道具を使って撤去していきました。
カラスは、特に3月から5月にかけ電柱や木の上に巣を作ります。
この際、材料として使われるハンガーなどの金属が、変圧器などと接触し停電の原因となります。
2016年に仙台市などで約10万戸が停電した際も、鳥が変電所に巣を作ったことが原因とみられています。
宮城県内では、2021年もカラスの巣が原因の停電が10件発生しました。
東北電力ネットワーク仙台南電力センター佐藤隆浩技術長「お近くの電柱でもしカラスの巣を発見しましたら、東北電力ネットワーク株式会社までご連絡をお願いいたします」
電柱に作られるカラスの巣は、震災以降県内で増加傾向にあり、2021年の撤去数は3095個と過去最多。2012年に比べ約2倍になっています。
東北電力グループでは、震災の津波で沿岸部の防風林が流されたことで、電柱に巣を作るケースが増えたためと分析していて、電柱に設置するカラス除けの器具を増やすなどして対策を行っています。